ごあいさつ
大祖父、祖父、父と診療科は違っても、地域医療を代々守ってきました。父博之は昭和56年に吉岡医院を開院し、東京慈恵会医科大学の高木兼寛先生の「病気を診ずして、病人を診よ」を座右の銘にして診療に努めました。現在は超高齢化という時代の流れのなかで、在宅医療を含む地域医療の充実が求められています。患者が必要な医療・介護サービスを継続的かつ一体的に受けられるためには、医療と介護の連携は必須です。介護に関しては、妹聡子が携わっています。
長年住み慣れた地域で安心して生活できるよう日々の診療に努めたいと思っております。
医療法人社団慈恩会
吉岡医院 院長
吉岡雅之
二十一世紀を間近にして、わが国は少子高齢社会を向かえています。市川市も同様であります。吉岡医院では開院以来、往診や訪問介護を行い、微力ではありますが地域の在宅医療に努めてきました。その中で感ずることに、次の二点があります。
- 在宅のご老人は、家の中に閉じこもりがちになる。そして単調な生活が続くと、徐々に運動機能が衰え、頭も惚けてくる。
- 在宅のご老人を介護する家族が、家から離れることが出来ず、介護の負担から心身ともに疲労し、なかには病気になる方もおられます。
このような状況を少しでも解消することが出来ないかと、以前より思案してきました。
我々はその答えとして、老人デイケアを実施し日中に在宅のご老人をおあずかりし、楽しみながら生活することにより、心身機能の衰えを少しでもくいとめることに努めようと考えました。またそうすることにより、介護する方のご負担を軽減することに、お役に立てればと思っております。
「老人デイケアハウス・自然(じねん)」を平成九年三月三日より開きます。
皆様のご理解とご協力のほどをお願い申し上げます。
平成九年二月吉日